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中国人民解放軍の内部事情寸評

Photo_2 鳴霞氏

最近、「中国人民解放軍知られたくない真実」鳴霞著を読むに及んで、驚愕を通り越して恐怖を覚えざるをえなくなった。

著者の鳴霞氏は1957年、遼寧省生まれの女性で、1982年、来日して、京都日本語学校を卒業後、2002年から「月刊中国」の主幹として、普段日本のマスコが扱うことのない中国の内部情報を精力的に発信し注目される。

2003年、アメリカで開催された中国問題国際会議、2006年にはオーストラリアでの国際会議、同年12月には、スイスでの国際人権理事会にもそれぞれ招待され「中国共産党」の特異性と人権問題を活動的に世界に広報している。元近畿福祉大学中国語科講師。著作には、「苦悩の中国」(文芸社)、「中国人民解放軍の正体」(日新報道)等がある。

特に鳴霞氏は最近の中国の日本侵略について緊急警告を発して注意を促していることを、平和ボケ日本人は真剣に考えを統一させるときにきていることを知るべきだと思うと発言している。

毛沢東時代の文化大革命では無産階級の無知蒙昧の人民を先導して、人民同士の虐殺行為が奨励されたらしいことは知れているが、中国共産党がどの程度まで凶暴であったかを具体的には我々は知らされていない。

2004年の「新浪ネット」による中国の全国調査では“地球上から日本人を消去すべき”との「民意」が圧倒的に多数で、これは、あたかも、第二次大戦中アメリカ政府が、オッペンハイマーとアインシュタインを利用して原子爆弾を作らせて「マンハッタン計画」を断行して地球上から日本人を抹殺しようとした行為にも似ていると鳴霞氏は述べている。(pp.60

人民解放軍が世界的に有名になったのは1989年の天安門事件からだが、自国民の大虐殺がさかんに行われたのは1966~76年の文化大革命中であった。

1967年盛夏、河北省雄県県城での事件が「記憶の中で最大の傷」と言う中国人は多いと云われる。

第38軍に従わなかった派閥組織の捕虜たちを、男たちは上半身裸で一列の状態でそれぞれ胸に針金を通して並ばせ、女達は肛門から陰部に通した針金をもって引っ張りながら歩かせ、北門城壁の処刑場で一斉に銃殺されたが、その理由は、ただ人民解放軍にしたがわなかったからだった。

文化大革命時代の10年間で、人間性が全く破壊され、それ以後は共産党にどれだけ忠実か否かで罪状が決まったと云う感じである。

日支戦争中の「南京大虐殺」があったかなかったかなどは彼等にとっては問題にもならないのではと思える。この事件についての鳴氏の感想は“蒋介石が三十万人の人民を虐殺したと云う共産党のプロパギャンダから始まったのでは?”と述べている。

共産党の残虐性に関して、鳴氏は、反右派闘争、大躍進、文革、第二次天安門事件と言うこの四つの事件に限っても、これにより直接的、間接的に殺された人は8000万名を超える。しかもこの数字には、スターリンの命令に従い、朝鮮の戦場に送られ死亡した数十万人の命は含まれない、現在でも共産党軍の恣意的理由で自由を奪われている人民が実に多いと鳴氏は云う。(pp.102

2010年9月、愛媛県西条市で29歳の中国人溶接工が日本人の青年を殺した際の理由が、知人の中国人女性がその青年に手を握られたと話したことだった。それだけで日本人の青年はその場で殺され、心臓をえぐりだされて庭に捨てられたと言う始末。

鳴霞氏によると、“親中派日本人が信用しないのは勝手だが、40年前の中国では大虐殺と食人行為が普通だった”、しかしその当時の遺伝子は今でも中国人の中に生きていると言いきっている。

その他、新疆ウイグル地区での何十回に及ぶ核実験のこと、建造中の原潜からの放射能モレ、核弾頭3000発と地下の万里の長城、(アメリカ、ロシアの核弾頭合計予想4000發)1980年代での中ソ国境紛争の頃の水爆実験でソ連軍の兵隊数千人が死亡したニュース、これまで竹のベールの内側で隠ぺいされていた多くのことをこともなげに紙面に明らかにする彼女の勇断には頭が下がる思いがする。

これ以上書きならべると如何にも宣伝とも取られかねないのでこの変で止めるが、何故自国民の誇りをかなぐり捨てて世界を股に、人類の正義を国際語で語りかけることに専心する鳴霞氏を応援するため、彼女の近著の内容を紹介した次第である。

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