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世界初、カイワレ大根から不凍タンパク質

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関西大学の研究グループがカイワレ大根の成分表から”不凍たんぱく質”の抽出に成功、それによって冷凍食品が今後大幅に増えることを発表したと429日付け産経新聞で見た。

この記事によると、「不凍たんぱく質」を食品に添加するだけで、冷凍時の品質の劣化を防げることに注目、既に,20社以上の食品メーカーが、冷凍麺だけでなく、卵焼きや、かまぼこ、和菓子のような、これまで考えにくかった冷凍食品の商品化にのりだしていることを知った。

この記事によると、「不凍タンパク質」は、関西大学の共同研究者で総合化学メーカーのカネカが昨年3月に商品化したと言う。

これを採用して味の劣化の有無を試し、確実性に自信を持つに至った多くのメーカーが自社の製品に採用することに踏み切っているとのこと。

上記の例以外に、プリンなどの洋菓子やおせち料理にも可能性があると言われ、この最新添加物には将来大きな期待が持てることが判った。

「不凍タンパク質」の利用で品質劣化の防止と、食品の持つ風味も保たれることが保証されるとなれば、食品会社にとっては見逃せないこと云うを待たない。

関西大学化学生命高工学部の河原秀久准教授らの研究グループは、カイワレ大根から得られる「不凍タンパク質」の抽出をカネカと共同で、遺伝子組換え技術を利用せずに世界で初めて商品化したことは正に快挙と言わざるを得ない。

カイワレ大根の栽培ならば、さぞかし衛生面でも、コスト面でも安心な素材であり大きな農場も必要ない点わが国にはうってつけである。

1969年に南極海に生息する魚の血液にこの成分があることが発見され、以来多くの寒冷地に棲息する生物種(魚、軟体動物、植物、昆虫、カビ、キノコなどなど)から同種の成分が突き止められたとのこと。

「不凍タンパク質」の名称自体、魚血液や体液無中の凍結温度が、南極海の海水の凍結温度より低下する現象からできたものらしい。

このような成分が日本で最も収穫量の多い大根に存在することが如何にしてわかったかは、科学に疎い筆者の知るところではない。

しかし、今度の発見が収穫後に殆どが捨てられている「大根の葉」にこの貴重な成分を見出したところがスバラシイの一語に尽きる。

わが国の冷凍技術の優秀さはすでに世界の知るところとなっているが、このような手軽に得られる媒体成分の利用で更に世界一を目指した日本での冷凍技術の発展を期待したい。

詳細については「KU EXPRESS」関西大学プレスリリース、2012年3月12日/No.33.参照

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