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稲田信二氏の野菜工場

Photo_2 稲田信二氏

京都の新たなVC(ヴェンチャー・キャピタル)として注目されている「スプレッド」は完全人工型の植物工場で急上昇を見せている会社(代表取締役稲田信二氏)

自然条件にな左右されることなく、屋内環境を制御することで一年を通して安定的な生産・出荷が可能な野菜生産工場。

ビニール・ハウスの延長ともとれるこの工場、無農薬栽培など安心で安全な農作物を育てることが可能で、栽培用の棚を多くすることでスペース効率を高められる。

しかし、これは、太陽光利用型より初期投資金額が大きく、電力sの消費も多くなり、如何にコストダウンすることが最大の課題と見られる。

全国に多くある同型の事業所の中にあって、スプレッドは最近になり急速に成長を遂げ、恒常的な黒字計上を達成していると云われる。(週刊ダイヤモンド4/13号)

稲田社長が創立した青果物卸市場間の取引仲介会社がその母体で、自前の物流機能を持つ強みを生かして植物工場から小売の物流センターや店舗までコールドチェーンでの輸送を低コストで行える強みを持つ。

全国的に大都市、特に首都圏での需要が増えていることに加え近隣諸国からの衛生食物にたいするデマンドも追い風になっていると聞く。

稲田社長は、もともと宝石関係の仕事をしていたが、バブルの崩壊で変身、人間生活にとって宝石より身近な、必要度の高い生物栽培の世界に身を置くことを決心したとのこと。

現在稲田氏は㈱スプレッドの他に複数の会社を経営している。それらはすべて産品を全国的にスムースな流れにするために構築された企業態のチェーンである。

㈱トレード(物流)、㈱ディール(対仲卸専門)、㈱プロップ、(不動産管理)

㈱スプレッドの操業は平成18年、植物工場のプロジェクト操業開始の4年後、農業従業者の高齢化と自然現象、耕作地の放置と全国的な休耕面積の増加の現象を目のあたりにして、このままでは日本の農業自体が壊滅する印象を感じた時、偶然、植物工場の構想に引き寄せられたらしい。

全国的に見ても㈱スプレッド程大規模な経営を行っているところは他に一社あるのみらしい。(稲田社長談)

京都府亀岡市にある植物工場でレタス類4品目を生産、「ベジタス」のブランド名を入れたパッケージで、関西と首都圏の食品スーパー中心に出荷している。日量2万株の生産能力をもつが、農産物にたいする安全、安心の高まりを背景に需要が拡大、「常にフル稼働状態で注文に応じきれないこともある」と稲田社長、12年度の売上高は5億円超とのこと。

最近になって同社に海外からの誘致が次第に増えている。その傾向に応じる目的で、スプレッドはアメリカに現地法人を設立した。

今年3月、ネヴァダ州の公的研究機関と官民連携協定に向けた協議を行うことで基本合意した。

ネヴァダ州は観光が主要産業、砂漠気候のため農業生産には不向きなところ。

そのような厳しい自然環境下でも農産物を規則的に生産、安定供給できる技術を持つスプレッド社に世界中から熱い目が注がれているともとれる。

その見地から考えて、近い将来、暑くて不毛な砂漠の多い中東やアフリカなど、人口増加の著しい乾燥地帯における「ハイテク植物工場」には輝かしい未来が待っているように感じられる。

TPP反対者の多いJA(農協)関係者や、米の減反を強いる農政で税金を無神経に垂れ流して発展心を持たない農政に胡坐をかく政治家たちも、もうそろそろ頭を切り替えて「なんでも反対」から脱却して欲しいものである。

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