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中国の頭痛の種

産経8月15日は中国の習近平政権が、昨年末から政府高官らの悪質な所業による腐敗政治に終止符を打つべく展開している「反腐敗キャンペーン」の状態について中国のメディアの報道について以下のように報じている。

 

中国政府や党の規律部門の追及を恐れる各地政府高官の「失踪」が増加し続けているとのこと。

中国のメディアによると、本年6月以降、広州市花都区の王雁威・政治京協商会議主席ら、少なくとも3人の地方政府の重要幹部と連絡がとれなくなっている様子。彼らが海外へ逃亡したとの嫌疑がもたれている。

 

中国の検察当局の統計では、過去5年間に逃亡を企て、治安当局に検挙された官僚は6220人になると云う。

 

広東省の新聞、南方日報によると、王氏は今年6月3日、花都区党委員会に“病気治療のために休みをとりたい”と伝えた後、2か月以上も連絡が途絶えている。

それと同じ次期、湖北省公安県の畜牧獣医務局の蔡道明局長ら2人らからも連絡不通の状態が続いている。

 

王氏の失踪事件を取材した広東省の報道記者によると、習政権が主導する反腐敗キャンペーンで、最近、広東省で10人以上の幹部が失脚していることが判明している。

党の規律検査部門が王氏周辺の経済事情を調べ始めたとのニュースが流れた直後、王氏が姿を消した。

官憲の調査では王氏は偽造パスポートを使って国外に逃亡する以前に彼の資産は海外のいずれかに移されていた可能性が大きいと発表しているとのこと。

 

王氏の様な局長クラスの高官らが時を同じくして失踪することは珍しいとも云われている。

課長、係長クラスの下級官吏が公金を横領して海外に逃亡する事態は既に10年以上以前から頻発していることは事実らしい。

 

政府系のシンクタンク、中国社会科学院の調査では、1990年の半ば以降、海外逃亡した公務員、国有企業幹部は一万8000人にものぼり、彼等によって持ち出された国有財産は八千億元(約12兆8000億円)になると認めている。

昨日のブログで述べた、故鄧小平家族達の巨額の資産持ち出しと、国外逃亡のニュースらが、中国政府の報道として海外に知らされている事態は、これまでには無かったことで、これを見ると、習近平政権は過去の中国共産党のスタンスから見て、遥かに開かれた政治態勢に変わりつつあることが顕著に表れていることがわかる。

 

しかし、これまでも、又、これからも、このままでは、巨額の国家資産が海外に流出し続ける損害の他に、中国の内部事情に詳しい政府高官、知識人が、国が守るべき国家機密を盗みだしるとすれば、これこそ看過できない事態なのではないのだろうか?

このような危険をどのように封じるかは、習政権の頭痛の種になる可能性は又別問題である。

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