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ロシアの将来に暗雲

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2012年、4年ぶりに大統領に復帰したロシアのプーチン、早速、これから国民一人一人が才能を生かし、自由で民主的な国家にすることを誓ったのが昨年の5月だったが、それ以後、反対に「自由」を規制する法案が次々と可決実行されている。

 

もともとKGB出身のプーチン、独裁政治にとって危険な行動にでるような人物たちの調査はすでに完成済なのではないか?

 

去る129日、「リア・ノーボスチ通信」が解体され、廃刊になった。しかもこれについては、事前通告もなく、プーチンの鶴の一声であったらしい。

 

これは70年余も続いていた国内最大の国営通信社が一夜にして、その姿を消すこととなった事件。

産経新聞の記事では、ノーボスチ通信は、ナチス ドイツがソ連に侵攻を開始した1941年、スターリンによってソヴィエト情報局の後継組織として創刊された報道社。

 

何故このタイミングでノーボスチが廃刊になったかには、産経新聞は二つの理由を挙げている。

まず、メドジェーエフ包囲網の形成。メドジェーエフは兼ねてからノーボスチ社を支援していたことが知られていることから考えて、これの解体は、やがて訪れる首相の解任の前兆なのかもしれないし、又、ソチ五輪はプーチンが是が非でも自分の権威にかけてでも成功させたいと願っている重大イヴェント。

その遂行に邪魔立てするメディアの事前排除も、ノーボスチア排除の理由の一つと考えられる。

 

ノーボスチは、いずれ新たに創刊される「今日のロシア」に吸収される段取りらしいが、いずれにしても、全てがプーチンの意向に背くことはご法度であるらしい。

その好例の一つは、08年、大衆紙モスコフスキー コレスポンデントの報道で

、”プーチンが近くリュドミラ夫人と離婚し、オリンピック金メダリスト女性と再婚する“と発表したことで忽ち廃刊に追い込まれたと云う話もあるとの事。

 

言論や報道の自由を擁護する国際NGO(非政府組織)「国境なき記者団」は最近、ロシアの報道の自由度を179カ国中で148位と認定。これは、ロシアの報道規制がリビア、アンゴラやアフガンに劣ることで、「フリーダム・ハウス」によると、ロシアのメディアを”自由でない”と断定している。

 

それでは、ノーボスチを吸収する「今日のロシア」がどのような方向に進むのかを考えると、プーチンが指名する新社長、ドミトリー・キセリョフ氏、ロシア中で誰も知らない人がいない程の有名人、既に国内テレビ局、「ロシア1」のアンカーマンで、「超保守主義」に凝り固まった人物、今後プーチン路線を決して踏み外すことのない人物と思われる。

 

今後、ロシアが「プーチノクラシイー」(プーチン政治)の浸透で、ロシアから優秀な人材が国外に流出、国内にはプーチンの意向に従う、羊のような、飼いならされる人間だけが残るような国家に成り果てる危険性も予想され、共産党一統主義の中国と変わらない無味乾燥な国家に成り果てないことを願うばかりである。

 

今年11月末に政府系巨大メディア・グループが複数の放送局を買収することで合意済み、プーチン大統領の側近がテレビ、ラジオ分野を牛耳る構図が出来上がってしまった。

 

最近プーチン政権が発表した「同性愛宣伝禁止法」に対する抗議を表すためとされるソチ冬季五輪への欧米首脳の参加辞退には、他に理由が見つからない為なのか知らないが、12月19日の毎日新聞、ドイツ、フランス、ポーランドにアメリカの各国がプーチンに背を向けるかの如く、ソチ冬季五輪への出席を自粛する姿勢を発表している。

 

ロシアの主要紙が18日、欧州連合を相手にした争いにロシアが競り勝ったと報道して、ウクライナがロシアからの「大型経済援助」をもらってロシア側経済圏に踏みとどまるとのニュースを発表、紙上にはウクライナのヤスコヴィッチ大統領とプーチンが顔を突き合わせているところの写真が出ている(写真)、お二人ともなんら柔和な顔つきどころか、プーチンが相手を睨みつけている感じがする。

 

旧ソ連圏内の国家同士間でも友好が保てない状態では、今後のロシアには可なりの困難が待ち受けているような感がある。

 

 

 

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